【後頭下筋群】ストレートネック必見!?全身の核となるヒミツに迫る!

後頭下筋群サムネイル
KIYOMI

T’s PilatesのKIYOMIコラム
「誰でもわかる解剖学」
今回のテーマは『後頭下筋群』です!
首の後ろの小さな筋肉ですが、この筋肉、姿勢改善においては超大切です。
今回は、そんな後頭下筋群のはたらきや、不調との関係、ケアのポイントまでをわかりやすく解説していきます!

目次

あなたの姿勢や首の痛みこんな感じになっていませんか?

こんなお悩みありませんか?

最近日常生活でこんな事を感じたことはありませんか?

・あごが上がって首が詰まっている
・長時間スマホやPCを見ていると、首のつけ根がつらい

・首の後ろがモコッとしている/首の後ろにシワが出来ている

実はこれ、首のうしろにある「後頭下筋群」が原因かもしれません!
ここからは、そんな不調を引き起こしている原因に迫っていきます!

後頭下筋群とは

後頭下筋群(こうとうかきんぐん)

後頭下筋群は、首の一番上、頭蓋骨の付け根あたりにある小さな筋肉の集まりで片側4つ(左右で8つ)の筋肉からなることから後頭下筋「群」と呼ばれています
この筋肉は、首の動きだけに留まらず、姿勢の調整や目の動きとも関係していると言われている超大切な筋肉です!

後頭下筋群の作用

後頭下筋群の作用

後頭下筋群は、以下のような動きに関与しています!

①首を動かす(反る・ひねる)
後頭下筋群は、首の付け根に位置する非常に小さな筋肉群ですが、頭部の繊細な動きに大きく関わっています。具体的には、横を向く動き(回旋)や、首を後ろに反らせる動き(伸展)に作用しています!

②頭の位置を安定させる
私たちの頭は体に対してボーリングの球ほどの重さ(約4〜6kg)があると言われています。
その重さを支えながら、頭の位置を微調整してくれているのが、後頭下筋群です。
座っているときやパソコン作業をしているとき、無意識に頭を支えているのはこの筋肉たちのおかげなんです!

③目の動き・視線との関係
後頭下筋群は「固有受容器(こゆうじゅようき)」と呼ばれる“動きや位置を感知するセンサー”がとても豊富な筋肉群です。
このセンサーの働きによって、私たちは頭の位置を把握し、視線の安定や身体全体のバランスを保っています。
ちなみに、筋紡錘という筋肉の伸びを感じるセンサーはお尻の筋肉と比較して50倍という脅威の感度を持っています!

上記のように、首の動き以外にも頭の位置を自然に整えたり(平衡感覚)、目の動きに関与したりと非常に重要な筋肉であることが分かります!

首の筋肉なのに眼の動きに関係している事に疑問を持たれた方!
両手で後頭下筋群を触れた状態で眼球を動かしてみてください!微妙に後頭下筋群がピクピク動くのが手で確認できると思います!

【専門家向けの解剖学:後頭下筋群】
・大後頭直筋
起始:第2頚椎(軸椎)の棘突起
停止:後頭骨の下項線外側部
・小後頭直筋
起始:第1頚椎(環椎)の後結節
停止:後頭骨の内側部(下項線内側)
・上頭斜筋
起始:第1頚椎(環椎)の横突起
停止:後頭骨の下項線外側部
・下頭斜筋
起始:第2頚椎(軸椎)の棘突起
停止:第1頚椎(環椎)の横突起

ここから先は後頭下筋群が原因になり得る身体の不調について解説していきます!

後頭下筋群と上位交差症候群

上位交差症候群

上位交差症候群

首回りの不調の原因として真っ先に上げられるのが「上位交差症候群(じょういこうさしょうこうぐん)」です!
皆さん「何じゃソレ」って感じですよね。私も最近まではそうでした(汗)
上位交差症候群とは、首・肩・胸まわりの筋肉バランスが崩れることで起こる、代表的な姿勢のくずれのひとつでストレートネックがまさにソレに当たります

特徴的なのは、
・頭が前に出る(ストレートネック)
・肩が内巻きになる
・背中が丸くなる(猫背)

という姿勢です。

このような姿勢では、首の後ろにある後頭下筋群が、頭を支えるために緊張し続けることになります。

その結果、

・ 首や肩のこり
・ 頭痛や眼精疲労
・ 首が動かしにくくなる

などの不調につながりやすくなるのは言うまでもありませんよね!

後頭下筋群と筋膜ライン

後頭下筋群と筋膜ライン

後頭下筋群と筋膜ライン

人間の身体は筋膜というのラインで繋がっており、後頭下筋群は身体の後ろの筋膜ラインの核をなすと言われています。

この後ろの筋膜ラインは「スーパーフィシャルバックライン(SBL)」と言われていますが、皆さんは覚えなくて大丈夫です。ざっくり後ろを繋ぐ筋肉のラインということだけ抑えておきましょう!

前述の通り、後頭下筋群は固有感覚受容器というセンサーを豊富に持つことから、ココが緊張するだけで、背面の筋肉全体の緊張にも繋がる可能性があります。
実際にレッスン現場の感覚でも後頭下筋群の緊張のある方の多くが前屈の柔軟性が不足しているケースが多いです!

後頭下筋群を緩めて適切に鍛えることが、首や背中周りのガンコな問題解決のカギになるかも?しれませんね!

こんなサインは後頭下筋群が緊張してる?

悪い姿勢のまま長時間スマホやパソコンに集中していたり、無意識の「食いしばり」や「噛みしめ癖」がある方は要注意です!

こうした習慣によって、後頭下筋群がずっと緊張しっぱなしになると

✔ 首のガチガチに固まりやすくなり
✔ 肩や肩甲骨の動きにも制限が出てきます
✔ 首を動かしにくくなる
✔ 眼精疲労や頭の重だるさにもつながることも…

この筋肉は、使われなさすぎても、使いすぎても不調の原因になってしまう、とっても繊細な存在です。だからこそ、バランスよく“動かす・ゆるめる”ことが大切です!

動画で学べる後頭下筋群のエクササイズ

ここからは実際に後頭下筋群を使うエクササイズを動画で解説していきます!

後頭下筋群のストレッチ

1.仰向けに寝る
2. 軽くあごを引いて、ゆっくりと左右に小さく首を振りましょう
ポイントは、後ろの首の付け根あたりがほぐれる感覚があればOK

後頭下筋群のピラティスエクササイズ

1.四つ這いになります。
背中〜後頭部までがまっすぐになるように意識する。
2. そのまま、首を左右に動かします。
※ポイントは「後頭部が落ちないように」キープする!
3. 慣れてきたら、右手と左足を持ち上げる。
このときも、頭の位置をまっすぐ保ちましょう。さらに左右交互に行いましょう。

いかがでしたでしょうか?

後頭下筋群がどれだけ大切な役割をもっているか?が分かって頂けたら嬉しいです!

ピラティスでは、軽く顎を引き、首の長さを保ってエクササイズをしていくことで後頭下筋群の過度な緊張を抑え、弱くなっている首の前側の筋肉を鍛えることが可能です!

また、整体などでほぐしてもらうことも良いですが、最終的には本人で動かすことが大切です!

それでは、また次回の投稿もお楽しみしてください!

KIYOMI

以上参考になれば嬉しいです。

また次回の投稿もお楽しみに!

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