インストラクターなら知っておきたい「運動学習と脳機能」

ピラティスに活かす為の運動学習と脳機能

三島市のT’sピラティスの幸野です。

今回はインストラクター向けの内容です!
インストラクターの方は脳と聞くと難しい単語を想像してしまい、拒絶反応を示してしまう方も少なくないのでは?
もちろん私もその一人です。
今回はピラティスにおける運動指導と脳機能の部分からコラムを作成したので、参考にしてみてください。

目次

よくあるインストラクターのお悩み

よくあるインストラクターのお悩み

運動(ピラティスレッスン)を筋肉が強い・弱い・硬い・柔らかいだけでしか捉えることが出来ないこと。
クライアントがレッスンに飽きているがいつも同じ様なレッスンをしてしまう…
このようなお悩みを抱えているインストラクターさんが多いように感じています。

解決のヒントは脳にあるかも

解決のヒントは脳にあるかも

先程のようなお悩みを抱えている方は…
ピラティスを運動学習という目線で脳の機能と絡めながら考えてみると日々のレッスンのヒントに繋がるかもしれません!
今回はざっくり運動学習と脳機能について解説していきます!

運動学習に必要な3つのシステム

運動学習に必要な3つのシステム

運動学習に関わる脳のシステムは

  1. 大脳基底核
  2. 小脳
  3. 大脳皮質
    この3つを知っておきましょう!
    それぞれの役割をできるだけシンプルに解説していきます!

大脳基底核

大脳基底核

大脳基底核は

やる気を出す報酬システム
行動や動きの中で「どれを選ぶべきか」を決める司令塔

この2つが大きな役割です!

大脳基底核は、行動や動きの中で「どれを選ぶべきか」を決める司令塔のような役割をしています。
例えば、「今この動きをすると、どんな良いことが起こるかな?」と考えるときに働きます。このシステムにはドーパミンという神経伝達物質が重要です。
ドーパミンは、「この行動をすると報酬(うれしい結果)がある!と学習を助けます。
例えば、新しい運動を試してみて、上手くいったとき、「これをまたやろう!」と感じさせるのはドーパミンの力です。
特に運動を始めたばかりの段階では、何が良い結果を生むか分からないので、ドーパミンの働きが活発になります。これがモチベーションを高める仕組みです。

ピラティスのレッスンに活かすポイントは、ピラティス未経験者さんで運動感覚の低い方はどうしてもピラティスが難しいと感じてしまいます。
そのため、インストラクター側はあまり修正ばかりに意識を向けずに、出来ていることを褒めてドーパミン分泌を促進したほうが良いと考えています。
出来ない、分からない、褒められないではどんな人でも続きません!

小脳

小脳

小脳は、「どうやってもっと正確に動くか」を学習する場所です。
小脳は、「この動き、ちょっとズレていたよ」という誤差信号を受け取ります。こうした時に小脳がそのズレを修正する機能をもっています。
この過程によって、小脳は運動記憶である「内部モデル」を作り上げていきます。
例えば、キャッチボールでボールを取り損ねたとき、小脳は「もっと手を早く出す必要があるな」と修正を助けます。
また学習の初期、後期で役割が異なり、

学習初期:小脳は運動指令の内部モデルを構築し、適切な動き方を学習。
学習後期:小脳は運動をより速く、スムーズに制御する役割を担う。

ここから分かるピラティスレッスンに活かすポイントは、学習初期ではあまりフロー(流れ)のレッスンに捕われずに適切な動作を記憶させる事が先であるということです。その後、後期段階でスムーズな動きで流れるようなレッスンができれば良いのでは無いかと考えています。
インストラクターはフローにこだわり過ぎて、もっと大切なことを見逃さないようにしなくてはいけません。

大脳皮質

大脳皮質

大脳皮質は

・身体のイメージを作る
・注意を向ける
・何度もやることで動きを覚える

といった役割を果たします。
ここでは、特定のフィードバックを必要とせず、繰り返し練習することで自然に動きを覚えます。
例えば、自転車の乗り方を何度も練習しているうちに、バランスが取れるようになる感覚です。

マシンピラティスは特に自分自身に注意を向けたり身体のイメージを作ったりと大脳皮質をたくさん使う脳トレでもあります。
かつ繰り返しのレッスンで出来なかった動作が自然とできるようになることにも重要。つまり効果を出すには継続的なレッスンが必要不可欠ということです。

まとめ

まとめ

・ 大脳基底核=「やる気を引き出し、行動を選ぶ」
・ 小脳=「スムーズ・正確に動けるように修正する」
・ 大脳皮質=「練習を重ねて自然に動きを覚える」

クライアントのモチベーション維持のためには、指導者が適切なレベルの運動課題・難度・強度を設定する必要がある。
簡単すぎてもNG、難しすぎてもNG。
学習中期以降は初期と比較してドーパミンの分泌が低下するため同じレッスンの繰り返しは、意欲低下を招く可能性が高いことがわかります。
したがって、中長期的な運動学習を促進させるためにも、指導者は新しい運動課題・難度・強度を提案していくことが必須!

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