【上腕三頭筋】姿勢悪い人の9割が弱い！？二の腕の筋肉はコレ！

ピラティス中こんなことありませんか？

日常生活やピラティスの動作中に、こんなサインは見られませんか？

・腕を後ろに引く動作が苦手
・腕の前側（特に上腕二頭筋）が疲れやすい

このようなサインは上腕三頭筋がうまく使えていないサインかもしれません！
上腕三頭筋は二の腕にある筋肉で、腕を後ろに引いたり肘を伸ばす筋肉です。

次の項目では、「上腕三頭筋ってどんな働きをしているの？」という疑問に、わかりやすくお答えしていきます！

上腕三頭筋とは

【上腕三頭筋のザックリ解剖学】
上腕三頭筋は、腕のうしろ側にある、いわゆる“二の腕”の筋肉！
3つの部分に分かれていて、肩甲骨や上腕骨の後ろから始まり、肘の先（肘頭）につながっています。働きとしては、腕を後ろに引いたり肘を伸ばす力をもつ筋肉です。

上腕三頭筋はその名の通り「３つの頭（起始）」を持っています。
まず肩甲骨から付着する「長頭」、そして上腕骨から付着する「外側頭」と「内側頭」です。

上腕三頭筋の長頭のみ肩関節と肘関節をまたぐ二関節筋です。
そのため、肩関節の伸展作用を有しているのが特徴です。

【専門家向けの解剖学：上腕三頭筋】
（起始）
長頭： 肩甲骨関節下結節
外側頭： 上腕骨後面（橈骨神経溝より上）
内側頭： 上腕骨後面（橈骨神経溝より下）
（停止）肘頭（肘の後方）
作用：肩関節伸展・肘関節伸展

上腕三頭筋と姿勢の関係

現代の日常生活においては、デスクワーク等で常に肘を曲げた状態にしている事が多いと思われます。
こうなると上腕三頭筋は常に引き伸ばされている状況となるので、いざ筋力を発揮しようとしても、使えない事がほとんどです。

反対に力こぶの筋肉である上腕二頭筋は、肘を曲げた状態では短縮位にあることがほとんど。
こうなると、腕立て伏せ等で肘を伸ばしきろうとしても伸び切らないといったエラーが出現してきます。

つまり、肘を伸ばす系のエクササイズで伸び切らない場合は、上腕二頭筋が短縮位で緊張し、上腕三頭筋の筋力が低下しているのかも？と思っていただいて大丈夫です！

上腕三頭筋は肩甲骨を下制・後傾させるような作用があるため、弱化することで、猫背や巻き肩といった不良姿勢を定着化させるリスクが有ることを知っておきましょう！

スポーツや日常生活での上腕三頭筋の活躍

上腕三頭筋は日常生活やスポーツ時、以下の様な場面で働きます。

・ ドアを押して開けるとき：ドアを前に押しだす際に肘を伸ばす
・ 物を投げる動き：投げる瞬間に、肘を素早く伸ばしてパワーを伝える
・ 重いものを頭上に押し上げるとき：肘が曲がらないように伸展位を保つ

動画で学べる上腕三頭筋のエクササイズ

ここからは実際に上腕三頭筋のエクササイズを動画で解説していきます！

上腕三頭筋を収縮させるリバースプランク

上腕三頭筋のマシンピラティスエクササイズ

上腕三頭筋を伸ばすストレッチ

いかがでしたでしょうか？

上腕三頭筋のこと、少しだけ理解できましたでしょうか？

ドアを押す、洗濯物を干す、ローイング動作で腕を引く――そんな何気ない動きも、上腕三頭筋がしっかり働くことで、ラクに行えるようになるんです！

この筋肉がうまく使えると、腕や肩に余計な負担がかからず、姿勢も安定しやすくなります。
自然と疲れにくく、快適に動ける身体づくりにもつながっていきます！