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最愛のパートナーの死から知った事
T’s Pilatesの幸野です。今回久々の投稿になりました。
理由はこのホームページの制作・管理をしているビジネスパートナーでもある、私の妻の麻由が亡くなってしまったからです。
今回は妻の死から知り得た事、今後の私の生き方について語っていきたいと思います。良ければ最後までお読みください。
妻はこんな素敵な人でした
妻は誰にでも優しく思いやりがあって、人の悪口は絶対言わないような現代社会にこんな人いるのか…と思わされる程の良い子でした。
それでいて、自分が決めた事は何があっても貫き通す、芯の強い女性でもありました。
元々、運送会社の事務仕事をしていましたが僕の自由な働き方に憧れて、「私も会社辞めてフリーランスになる!」と言って、独学&オンライン学習で本当にフリーのWebデザイナーとなり私の仕事のサポートもしてくれました。
そんな素敵な妻との楽しい結婚生活でしたが、昨年2023年の8月に25歳で乳がんの診断を受け、夫婦共に絶望し毎日のように泣いて過ごす日々に変わりました。
けれど、持ち前の性格からそんな状況でも常に前を向いて、新しいクライアントさんとの仕事や学習に励む姿に感心すると共に、絶対にこの子を生きさせてあげたいと思いながら、僕は毎日必死で仕事をしていました。
終わりはあっという間
乳がんの治療も終盤戦で、術後の抗がん剤まで終わり、いよいよ経過観察となったのが2024年9月末。
「お疲れ様!本当に長い1年3ヶ月だったね…念願の沖縄旅行行こうね」と言って病院のカフェでここに来るのもこれで最後と笑顔で話したことはついこの間の話です。
経過観察から半月くらいしか経っていない10月中頃、妻がお腹の不快感を訴えて病院に毎日行くようになりました。
どこのクリニックへ行ってもよく分からず、最初に乳がんの診断をしたクリニックを受診したところ、肝臓へのがん転移の可能性を伝えられ、またしても2人で絶望のどん底へ落とされました。
正直、人生でここまで絶望感を味わった事はありません。死の瞬間よりも辛かったです。
これから楽しい事沢山してこうねという矢先の出来事。神や仏がこの世にいるとするならば何故、ここまで意地悪をするのか、この世は本当に地獄であると思うほかありませんでした。
その後はがんセンターで精密検査を受けて入院、肝臓の他に骨やリンパ節への複数箇所の転移があり治療しなければ1ヶ月持たない余命と宣告されました。
そしてその1週間後に妻は26歳でこの世を去りました。
いい子いい子する様に頭を撫でられるのが好きだったので、ベッドで頭を優しく撫でながら静かに息を引き取りました。本当にあっという間でした。
何の悪夢を見させられているのか、本当に自分の人生なのか分からなくなるくらい辛く、悲しく落胆しました。
妻の死から得たもの
妻の死から得たものはいくつかあります。
まず一つ目は『人は死ぬ』という当たり前の事です。
これまでも祖父や祖母、親戚の死には関わってきました。しかし、それとは比べ物にならないくらい辛かったのが妻の死でした。
当たり前ですが人は死ぬ。それも呆気なく。なんで麻由なんだよ、と何回思ったか分かりませんが、皆いつか死ぬんだなと初めて実感しました。
二つ目は自分の今後の生き方。
私はこれまでも、今日で自分が死ぬとしたら?という疑問を投げかけてそれに対して後悔のしない選択を心掛けてきました。
実際に、そうしてきたからこその今があります。ですが妻の死を受けて少し変わりました。
それが、人と会う約束や実際に会うとき、この人が明日死んでしまうとしたら、どう関わるのが最善なのか?です。
私は妻が亡くなった後に本当に後悔しました。何故もっと時間を作れなかったんだろう、何故早く旅行の計画を立ててすぐに行かなかったんだろう、なぜつまらない事で傷つけてしまったんだろう。
全て後悔です。もうこんなクソみたいな後悔はしたくありません。
なので、人と会った時はこれがこの人と会える最後の時間かもしれない、だとしたらどのように接するか?どんな会話をするか?今はこんな事を考えながら生活をしていく事にしました。
妻の希望
大好きな旦那さんとずっと一緒に生きていたい
会いたい人もいっぱい
行きたい場所もいっぱい
何が起きても乗り越えたい
妻のXの投稿。亡くなってから初めて見ました。
麻由の心はずっと一緒にいます。どこに居ても何をしてても。
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございました。
私にできることは、麻由と作ったこのピラティススタジオをできる限り続けていくことです。いま来てくださっているお客様、これから来てくださるお客様、スタッフ、新たなWebデザイナーさん全てに感謝して今後も生きていきます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
T’s Pilates 幸野智也