悩みの根底が見えてくる!『腹圧』のヒミツ

腹圧のヒミツ

静岡県三島市、T’s Pilatesの幸野です!

今回のテーマは「腹圧」です。

腹圧と聞いて何を想像しますか?
なんとなくは分かる気がするけど、ピラティスへの応用が効いていない方も多いのでは無いでしょうか?

今回の投稿で今のお悩みの根っこが見えてくるかもしれません!
是非最後まで読んでみてください!

目次

こんなお悩み、全て「腹圧」で解決できるかも?

こんなお悩みありませんか?

こんなお悩みありませんか?

実際にこんなお悩みを抱えているor抱えているクライアントさんを担当していませんか?

・ピラティスをしていても効果を感じない
・ぽっこりお腹がなおらない
・体幹が安定しない(反る&潰れてしまう)

これらは全て腹圧が正しく入っていないだけかもしれません!

余計なお世話かもしれませんが、ピラティスは「胸式呼吸!」こんな感じで思考が停止していたら、そこから先の成長はありません。

そんなこんなで今回は「腹圧」について分かりやすく少し専門的に解説していきます!

腹圧とは?

腹圧とは?

腹圧とは

横隔膜(上)・腹横筋(前・側面)・多裂筋(後方)・骨盤底筋(下)

の協調的な収縮によって作られる、腹腔内の圧力のことを指し、
専門的には「腹腔内圧(IAP:Intra Abdominal Pressure)」と言われます。

そしてこの腹圧は、赤ちゃんが成長過程で自然と獲得する機能と言われています。

例えば、「仰向けで足を上げる、寝返りをする、四つ這いをする」といった動きの中で、上手に腹圧をコントロールし、手足を動かしています。
そのため、赤ちゃんの動きには余計な力みが見られません。

つまり我々大人は赤ちゃんのようにラクに動けなければいけないのです!

腹圧が上手く働かないと

腹圧が上手く働かないと

腹圧が正しく機能していないと、以下のような身体の不調を引き起こす可能性があります。

1. 体幹が不安定になり、動作効率が低下する
→ 腹横筋などの「予測的な体幹筋活動(feed-forward制御)」が起きず、四肢の動作に連動できない(Hodges et al. 1997)。

2. 腰痛のリスクが上がる
→ 脊柱を内圧で支えられなくなり、椎間板や椎間関節にストレスが集中(Cresswell et al. 1994)。

3. 姿勢が崩れる(反り腰・猫背・リブフレア)
→ 骨盤・肋骨の安定が失われ、胸郭前突や骨盤前傾に(Lee et al. 2008)。

4. 呼吸が浅くなり、首肩こりにつながる
→ 横隔膜がうまく働かず、斜角筋や胸鎖乳突筋に代償が発生(Falla et al. 2004)。

5. 尿漏れ・便秘・骨盤底障害の原因に
→ 腹圧と骨盤底筋の協調性が損なわれ、排泄・内臓支持機能が低下(Sapsford 2001)。

6. 自律神経が乱れやすくなる
→ 浅い呼吸により交感神経が優位になり、不安感や睡眠障害につながる(Jerath et al. 2006)。

これらは全て、研究で示されている内容!
腹圧、かなり大切だと言うことが分かりましたか?

また、腹圧が抜けた状態でピラティスをしても逆に身体を固めたり、手足の余計な力みにつながってしまいます。
ということで、ここからは腹圧を獲得していくコツを実践的に解説します!

腹圧を入れるポイント

腹圧を入れるポイント

腹圧を入れるためには、「肋骨の横・うしろ側のスペース」を広げることが大切になります!

どういうこと?なんで?」
と思うかもしれませんが、多くの場合で腹圧が抜けると肋骨が前開き(リブフレア)して腰で固めてしまうといった代償動作が生まれます。
こうなると呼吸のメイン筋肉である横隔膜は正しく機能することが難しくなり呼吸が浅くなってしまいます。

つまり肋骨を360°広げることで、横隔膜をドーム型に張らせることが出来るようになり、腹圧が入るための土台を作ることが出来るのです。

横隔膜を機能させる2つの筋肉

横隔膜を機能させる2つの筋肉

先ほど解説しているように腹圧を入れるには、横隔膜をドーム型に張らせる必要があり、その役目は横隔膜との連結部を持つ2つの筋肉が活躍してくれます

それが、内腹斜筋と大腰筋です。

まず内腹斜筋は“前方からの張力”を担っています。
内腹斜筋の第10〜12肋骨に付着する線維が、横隔膜の肋骨部線維と解剖学的に近接・連結しています。

そのため、横隔膜の肋骨部は内腹斜筋と共同して吸気時に引き伸ばされる支点になる。
よって、内腹斜筋が収縮・連動することで、横隔膜が安定したドーム型を維持できるということになり、反対に内腹斜筋の働きが弱いと、横隔膜の前方が平坦化することで腹圧の圧力ドームが乱れてしまいます。

その一方で、大腰筋は“後方の支点”を担っています。
横隔膜の脚部はL1〜L3の椎体に付着し、同じく大腰筋もはT12〜L5から起始しています。

すなわち、横隔膜と腸腰筋は、腰椎を介して筋膜的に直接連結しており、動作中に相互の張力調整が起きる構造ということです。
つまり、横隔膜の「脚部」が大腰筋の筋膜連結を通じて吊られていると考えることができ、背面から横隔膜を張る役割を担っていると言われています。

腹圧を現場で活かせる動画解説!

ここからはレッスンに活きる動画で解説していきます!

腹圧を感じる為のワーク

①仰向けで脚を持ち上げる
②尾骨を持ち上げる様に骨盤は後傾させる
③背中をマットに押しつけたまま呼吸
→お腹がきいていればOK
④両手をバンザイしても腹圧が抜けないか


内腹斜筋を効かせるためのワーク

①正座の状態で肘でマットを押す
②反対に背中は天井を押し返す方向に持ち上げる、これで呼吸を繰り返しましょう
③吸う時は背中の後ろ側を広げる様に
④吐く時も骨を萎ませず空間を押し返す様に


腹圧を効かせた中でのボディワーク例

①四つ這いで呼吸時に腹圧を感じられる
腹圧を入れた状態で↓
②お尻をかかとに引きつける
③膝を持ち上げてダウンドッグのポーズ
④片足ずつ交互に上げる
出来る人はやってみましょう!

いかがでしたでしょうか?

「腹圧」のこと、なんとなく分かりましたでしょうか?
現代人は座りっぱなしの生活で腹圧を機能させる機会が損なわれています!

だからこそ、ピラティスでは腹圧呼吸を意識させたうえでのレッスンがお悩み解決のカギにつながります!

今回の投稿から腹圧について「もっと知りたい!実際のレッスンを受けたい!」という方は是非スタジオにご来店ください!

また、「腹圧の指導方法がわからない」「私自身が苦手かも?」という先生向けにインストラクター用のレッスンもご用意しています。

ご希望の方はオンライン予約リンク、または公式LINEからお気軽にお問い合わせください!

以上参考になれば嬉しいです。

また次回の投稿もお楽しみに!

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