【反り腰に多い前屈時腰痛】腰椎の運動学×ピラティスアプローチ

前屈時腰痛の運動学とピラティス

どうも、幸野です!
今回は前屈時の腰痛についての深堀りコラム。
同じ様な症状で悩まれている方は少なからず、発見が有るかも!
最後まで読んでみてくださいね!

まずは雑談から!
先日、私の行っている格闘技ジム、「イギーハンズジム」の代表と仲良しメンバーで忘年会がありました!
皆、ちょっとコワモテだけど優しくて男らしい人ばかりです。

イギーハンズジムは私と同じく、三島市と横浜市に2店舗展開しており、プロ選手や元プロの指導者が在籍する本格派の格闘技ジムです。気になる方是非無料体験してみてください!
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それと、コチラのバーは三島市の「NAGARA」さん。
マスターもイギーハンズジムの会員さんでとっても気さくで良い人!
チャージ無しでサクッと飲めるので、二次会、三次会で是非行ってみて下さい!
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皆さんもこの時期、忘年会が続くと思いますが、二日酔いに気をつけて行きましょう!

さて、本題です!

目次

前屈で腰が痛い…それ、本当に椎間板だけが原因ですか?

「前屈すると腰が痛い」
この訴えはピラティススタジオでも非常に多く、前屈時は椎間板への圧縮力が強まることから、一般的には椎間板性腰痛と考えられることが多いです。

しかし、実際の臨床現場では
「前屈なのに腰椎が曲がっていない=椎間関節性腰痛」
が隠れているケースが数多く見られます。

今日は、前屈時の腰痛を運動学の視点から解説し、「椎間板性」と「椎間関節性」の違いを理解していきます。

結論:前屈時の腰痛=椎間板だけじゃない

教科書的には、

腰椎屈曲 → 椎間板に負荷が増える
腰椎伸展 → 椎間関節に負荷が増える

と習います。

しかし実際の臨床では、
以下のような「屈曲風の動き」が存在します。
・ 前屈しているのに腰椎が伸展している
・ 胸椎と股関節だけが曲がっている
・ 下部腰椎(L4/5、L5/S1)が反ったまま

このような場合、
前屈姿勢でも椎間関節に荷重が残り続けるため、
椎間関節性腰痛に分類されます。

これは、ただの「ストレッチ不足」ではなく、運動制御のエラーです。
比較して見てみましょう。

・正常な前屈
骨盤の前傾とともに腰椎が丸くカーブする
→椎間関節がスライドして棘突起間が広がる

異常な前屈
 胸椎が丸まるが腰椎下部が反ったまま
 → 椎間関節の滑り運動が伴わず腰椎が伸展位でロックしている
腰椎椎間関節の負荷が増大し腰痛リスク増。

この「どこが曲がっているのか」を視察するだけで痛みの原因の見え方が大きく変わります!

腰椎屈曲の関節運動学(専門家向け解説)

腰椎は上下の腰椎の関節突起で関節しており、関節面の構造から『屈曲・伸展』が得意です。
今回テーマとしてあげている腰椎の屈曲を関節運動学の視点で見てみると以下になります。

【腰椎の屈曲(丸める)】
前屈時に上の腰椎が下の腰椎に対して、前上方(斜め上)に滑る動き

腰を丸める屈曲時にが丸まらないのは、椎間関節の滑り運動が阻害され伸展ロックしている証拠であると考えられます。

こんな時は、滑り運動を促すようなエクササイズで少しずつ動きを出していきましょう!
次の項目で動画紹介していきます!

下部腰椎の屈曲を引き出すためのエクササイズ動画

ここからは、実際に使うことの多いエクササイズを動画でご紹介します!

「深〜いキャット」

(狙い)股関節の深い屈曲時の骨盤後傾と腰椎屈曲
(方法)
①四つ這いで骨盤後傾、腰椎屈曲を作る
②息を吐きながら坐骨を踵に引き付ける
③この時も骨盤と腰椎は丸めた状態をキープ


しゃがみ込みエクササイズ

(狙い)股関節の深い屈曲時の骨盤後傾と腰椎屈曲
(方法)息を吐きながらしゃがみ込む
※まずはどこかに掴まって行ってもOK



ニーリングロールダウン

(狙い)脊柱の屈曲を引き出す
(方法)
①膝立ちで両手リーチ
②骨盤後傾・椎屈曲させながら背骨全体を丸める
③お尻を後方に逃がさずに指が床につく
お尻が過剰に後ろに突き出てしまうのは代償

さいごに.

前屈時の腰痛は、単なる柔軟性不足でも、椎間板だけの問題でもありません。
「どこが動き、どこが動いていないのか」という
身体の使い方そのものが痛みを生み出すことがある——
これが今回のテーマの本質です。

腰椎の屈曲は、ただ丸めれば良いわけではなく、関節面が“正しい方向へ滑る”という繊細なメカニクスのうえに成り立っています。

その動きが失われている人は、ストレッチや筋力トレーニングでは改善しにくく、
「動作の再学習(モーターコントロール)」こそが鍵になります。

ピラティスは、その学習を最も安全に、そして最も効果的に行えるメソッドです。

前屈で痛みが出る方、姿勢を変えたい方、何をしても良くならなかった方は、一度“動きそのもの”を見直してみてください。

あなたの身体は、正しい方向へ導いてあげれば、必ず変わっていきます。

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